ブラックオプス6のプレイヤーの間で不満が高まっている。高額なコスメティックスキンが、今度のティーンエイジミュータントニンジャタートルズ（TMNT）コラボの中心を占めるからだ。アクティビジョンの価格戦略がなぜファンの不満を煽っているのか、その理由を探る。

ブラックオプス6、ファンの反発に直面

BO6コラボでの高額TMNTスキン

ブラックオプス6 シーズン2 リローデッドイベントでは、ティーンエイジミュータントニンジャタートルズ（TMNT）とのコラボが実施されているが、有料の壁に阻まれた高額なスキンにファンは失望している。

レオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロをアンロックするにはキャラクターごとに20ドルが必要で、マスター・スプリンターのスキンは10ドルのバトルパス有料トラックの購入が求められる。マスター・スプリンターの武器に紐づくTMNTテーマの武器設計図に追加で10ドルが必要なため、総費用は100ドルに達する。

特にファンが憤っているのは、ブラックオプス6が69.99ドルで販売されており、基本プレイ無料（Free-to-Play）ではない点だ。多くのプレイヤーがフォートナイトのようなゲームと比較している。Redditユーザーのneverclaimsurvは「フォートナイトでは基本無料のゲームで、4匹のタートルズ全部に25ドル払った。これはとんでもない」と不満を爆発させた。

ゲーム本体の価格以外にも、プレイヤーはこれらのスキンの耐久年数に懐疑的だ。アクティビジョンが将来のブラックオプス作品にこれらを引き継ぐ可能性は低いからである。RedditユーザーのSellMeYourSirinは「定価のゲームが、すぐに次作に置き換えられようとしているのに、3段階のバトルパスがあり、そのうち2つは有料だ」と指摘した。最初の段階は無料だが、他の段階は課金が必要なのである。

2024年にアメリカで最も収益の高いビデオゲームとなったアクティビジョンは、ブラックオプス6で高額なコラボイベントを継続する構えのようだが、ファンの反発がこの方針を変えさせる可能性もある。

ブラックオプス6、Steamでの評価は賛否両論

10,696件のSteamレビューで平均推薦率47%という状況で、ブラックオプス6は広範な批判に直面している。高額なスキン以外にも、プレイヤーからは頻繁なPC版のクラッシュや、マルチプレイヤーマッチを混乱させるハッカーの蔓延、さらにアクティビジョンのAI統合への不満が報告されている。

SteamユーザーのLemonRainは「発売以来、クラッシュがこのゲームを悩ませ続けている。最新アップデートで私は全くプレイできなくなった。再インストール、セーフモード、サポート窓口…何をやってもダメだ。もう終わりにしたい」と共有した。

クラッシュを免れている一部のプレイヤーでさえ、試合開始直後に支配するハッカーに直面している。あるSteamユーザーは、ロビーで15分待った挙句、ハッカーに出会い、体験が台無しになったと述べた。

アクティビジョンのAI利用に抗議し、一部のプレイヤーはChatGPTのようなAIツールを使い、ネガティブなレビューを書いている。SteamユーザーのRundurは「アクティビジョンが実際のスタッフではなくAIに依存しているので、私もChatGPTにこのネガティブレビューを書かせました。どうぞお楽しみください」とコメントした。

これらの問題にもかかわらず、ブラックオプス6は高額なバトルパスを通して堅調な収益を維持している。その価格は競合するシューターゲームのそれを上回っている。