ステラーブレイドPC版、Denuvoとリージョンロックを導入

待望のPC版『Stellar Blade』は、画期的なアップグレードをもたらす一方で、論争も巻き起こしている。技術的な向上にもかかわらず、ソニーのリージョンロック政策は発売に影を落としており、特にPlayStation Networkにアクセスできない地域のプレイヤーに影響を与えている。
『Stellar Blade』PC版発売:期待の機能と煩わしい制限
光明:PS5プレイヤー向け無料アップデートで新コンテンツが登場
Shift UpのスタイリッシュなアクションRPGは、PCデビューを目前に予想外の障壁に直面している。ソニーによる誤った早期トレーラーリークから、開発者さえも予想していなかった地域制限まで、その問題は多岐にわたる。
事前告知前の情報は、ソニー自身のPlayStation YouTubeチャンネルが5月15日にトレーラーを早まってアップロードし、発売日を含むPC版の重要な詳細を明らかにしたものの、その後慌てて削除されたことによってもたらされた。

Shift Upは、PS5所有者も取り残されないことを確認しており、PC版発売に合わせて大幅な無料アップデートが提供される。テクニカルディレクターのDongKi Leeは、両プラットフォームに到来するアップグレードの概要を説明した:
- NVIDIA DLSS 4およびAMD FSR 3による最先端のアップスケーリング
- 120 FPSを超えるフレームレートの制限解除
- 広範な超広角サポート(5:4から32:9の比率)
- 強化された高解像度テクスチャ
- 完全にカスタマイズ可能なキーボード/マウス操作
- ハプティックフィードバックを備えたDualSense機能
- 追加の日本語および中国語音声
PCプレイヤーは、センチネルリーダーのMannとの絶頂の対決や、主人公Eveのための新衣裳25点を含む限定追加要素を入手できる。このコンテンツはPS5ユーザーも同時アップデートを通じて無料で受け取ることができる。
問題点:地域ブロックとDRMを巡る論争

PS5プレイヤーがボーナスコンテンツを楽しむ一方で、PCゲーマーは煩わしい制限に直面している。SteamDBのデータによれば、『Stellar Blade』は現在100カ国以上で利用不可となっており、Denuvo DRMが問題をさらに複雑にしている。
Shift UpはPSN連携が必要ないことを確認しているものの、ブロックされた地域はPlayStation Networkが利用できない地域と顕著に重なっており、パブリッシャーであるソニーの関与が示唆されている。
ソニーのCFO、Hiroki Totokiは昨年11月の投資家向け説明会で、同様の制限についてライブサービスゲームの安全性への懸念を理由として擁護したが、この理由は『Stellar Blade』のようなシングルプレイヤーゲームには明確には当てはまらない。
開発者自身、これらの制限に不意を突かれた様子で、ファンからの問い合わせに驚きの表情絵文字で応え、特定の制限地域に関する明確化を求めている。
この論争は、『Helldivers 2』のPSN要件に対する最近の反発を彷彿とさせる。その際には大規模なレビュー爆撃が発生し、ソニーが方針を転換する結果となった。
さらに火に油を注ぐように、Denuvoの採用はパフォーマンスへの懸念を提起している。Shift UpがSteam Deckにおいてもスムーズな45-50 FPSのゲームプレイを最適化によって実現すると保証しているにもかかわらず、である。

6月11日の発売日が近づく中、ブロックされた地域に対する潜在的な解決策や、これらの制限が長期的に与える影響について疑問が残っている。


